生存戦略としてのP2P
P2Pと哲学者たち:論点の地図
直接参加、自生的秩序、公共圏、コモンズ、相互扶助。八人の思想家で、P2Pの論点を地図にする。
| 思想家 | 著作・概念 | P2Pへの示唆 |
|---|---|---|
| ルソー | 『社会契約論』(1762)一般意志。意志は代表できない | 直接参加の根拠(社会契約論:ルソーと一般意志) |
| トクヴィル | 『アメリカのデモクラシー』(1835/40)多数の専制と、結社の力 | 小さな結社が、民主主義を支える。団体の自治の価値 |
| J. S. ミル | 『自由論』(1859) | 少数意見の保護。多数決だけでは、足りない |
| クロポトキン | 『相互扶助論』(1902) | 進化は競争だけでなく、協力でも進む |
| デューイ | 『公衆とその諸問題』(1927) | 公衆は、問題を共有して初めて生まれる。技術が公衆の形を変える |
| ハイエク | 「社会における知識の利用」(1945)、自生的秩序 | 知識は、分散している。中央が全てを知ることはできない |
| アーレント | 『人間の条件』(1958)公的領域、活動 | 人が、言葉と行為で現れる場。権力は、人が共に行動するときに生まれる |
| ハーバーマス | 『公共性の構造転換』(1962)、コミュニケーション的行為 | 強制のない討議による合意。公共圏の条件 |
| ポパー | 『開かれた社会とその敵』(1945) | 誤りを修正できる社会。批判に開かれていること |
| オストロム | 『コモンズのガバナンス』(1990)、2009年ノーベル経済学賞 | 共有資源は、当事者の自治で持続しうる。八つの設計原則 |
論点の整理
- 代表か直接か:意志を代表させるか(ルソーは否)。
- 知識の分散:中央に集められない知識(ハイエク)。
- 公共圏:強制のない討議の場(アーレント、ハーバーマス)。
- 誤りの修正:批判に開かれていること(ポパー、ミル)。
- 共有資源の自治:当事者が規則を作り、監視し、制裁する(オストロム)。
- 協力の進化:相互扶助は、競争と並ぶ生存戦略(クロポトキン)。
オストロムの設計原則と、この団体
| 原則(要約) | この団体 |
|---|---|
| 境界が明確 | 核と周辺の定義(初期ノードの設計) |
| 規則が状況に合う | #task と境界条項(#task001:北大 未来開拓倶楽部を創造的破壊せよ) |
| 当事者が規則の変更に参加 | フォーク権(フォークする権利:離脱の自由) |
| 監視 | 公開台帳(報酬論:伝説・権利・文化財) |
| 段階的な制裁 | 小さな失敗の許容と、段階的な対応(ファミリー論:ファミリーとは許すこと) |
| 紛争解決の仕組み | 決定の記録(決定の記録(ADR形式)) |
思想家の主張の要約は、一行に圧縮したもので、原著の含意を落としています。引用する場合は、原典で確認してください(出典と未確認事項)。
関連項目
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- ジャン=ジャック・ルソー ↗
- アレクシ・ド・トクヴィル ↗
- ジョン・スチュアート・ミル ↗
- ピョートル・クロポトキン ↗
- ジョン・デューイ ↗
- フリードリヒ・ハイエク ↗
- ハンナ・アーレント ↗
- ユルゲン・ハーバーマス ↗
- カール・ポパー ↗
- エリノア・オストロム ↗
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